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高知県森林整備公社は、当時の国の施策であった拡大造林を目的として、高知県や市町村などが昭和36年に設立した社団法人です。
当初から自主財源はほとんどなく、国、県の補助金や農林漁業金融公庫などの金融機関からの借入れを財源として、約14,000ヘクタール余りの森林を造成してきました。 |
列状間伐の様子です。間伐は、森林の健全な生育に必要な作業で、通常は、成長が遅れている木や曲がっている木などから間伐します。間伐する木は、一箇所に片寄ることなく、均等に選びます。こうした間伐する方法を定性間伐と言います。一方、列状間伐は列ごとにすべての木を間伐します。例えば、2列残して、1列を間伐する2残1伐のパターンで、33%の間伐率となります。この列状間伐は選木の手間が省けたり、かかり木が少なくなったり、木材を搬出しやすくなる長所があります。公社では、間伐による収入を確保すると言う点から、列状間伐の長所を生かし、この方法を採用しております。 |
列状間伐により間伐された木材を、急斜面から道路に引き上げている様子です。この写真の機械は、スイングヤーダという高性能林業機械の一つです。高性能林業機械とは、車両系建設機械といわれる油圧ショベルやブルドーザーなどをちょっと改造したり、いろんなところを取り替えて林業で使用するために、開発された二つ以上作業ができる機械のことを言います。平成18年度には約3,200台が林業の現場で使用されており、林業の労働力の低減化には大いに寄与しております。以下、高性能林業機械の説明は、林業機械化センターのホームページから転載させて頂いております。 |
道路まで引き上げた木材を仮置き場まで、同じくスイングヤーダで運搬しているところです。現場の人の話によると、これら高性能林業機械は、大変、高価なもので、このスイングヤーダも2,000万円ぐらいしたそうで、約1万時間使用できるとのことでした。 |
プロセッサという高性能林業機械の活躍の様子です。この機械は、@木を送りながら枝を払う A一定の長さに切る(玉切りと呼ばれています。) B 一箇所に集積するという三つの作業をすることができます。今までの作業現場では、集められた木々の枝をチェーンソーで払い、物差しで一定の長さに切って仕分けをし、一定の高さまで積み上げる作業をしておりました。この機械により、一連の流れを一台で行えるようになり、大きな省力化の効果をあげています。現場で働く人によれば、昔の作業を思えば、月とスッポンの差ほどあり、随分と作業が楽になり、かつ迅速に効率よくできるようになったと言っておりました。写真は@の作業をしているところです。 |
同じく、プロセッサの活躍ぶりの様子です。Bの作業の様子です。当社では、平成20年度において、この様な間伐を約200ヘクタール実施し、6,900万円の収入を予定しております。 |
現場は、前回と同じ北川村です。伐採している木は40年生ぐらいの杉で、太さは、40センチぐらいの大きな木です。1分足らずでこの木を切ってしまいました。正に名人芸でしょう。 |