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 高知県森林整備公社は、当時の国の施策であった拡大造林を目的として、高知県や市町村などが昭和36年に設立した社団法人です。 当初から自主財源はほとんどなく、国、県の補助金や農林漁業金融公庫などの金融機関からの借入れを財源として、約14,000ヘクタール余りの森林を造成してきました。
 この間、生活様式などの変化から、木材価格が急落し、当初予定していた収入が大幅に 減り、木材収入で借入れた借金を返済しても、大きな赤字が予測され、大きな課題となりました。このことは、全国にある森林整備公社が 斉しく抱える課題です。
 高知県においても、平成14年度に「高知県公的分収林経営改善検討委員会」の提言を受け、平成15年度に「公社改革プログラム(公社 改革実行計画)」を策定し、増収対策、金利対策、一般管理費の削減などに努めてきました。引き続き、第2期経営改善実行計画を策定し、 平成20年度からその計画を実行しております。その大きな目標は、借入金の元利償還を除き、利用間伐や伐採期を迎えた森林の立木販売による収入により、 事業実施にかかる費用を賄うこととしております。
 このページでは、利用間伐の様子など、現場での状況を動画などを使って、皆さんにお知らせし、当公社の現状や森林の現況を理解して頂きたいと考えております。
 なお、このページでは、写真をクリックして頂きますと、その写真と関連した現場の様子が動画で見ることができます。

 

 

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列状間伐の様子です。間伐は、森林の健全な生育に必要な作業で、通常は、成長が遅れている木や曲がっている木などから間伐します。間伐する木は、一箇所に片寄ることなく、均等に選びます。こうした間伐する方法を定性間伐と言います。一方、列状間伐は列ごとにすべての木を間伐します。例えば、2列残して、1列を間伐する2残1伐のパターンで、33%の間伐率となります。この列状間伐は選木の手間が省けたり、かかり木が少なくなったり、木材を搬出しやすくなる長所があります。公社では、間伐による収入を確保すると言う点から、列状間伐の長所を生かし、この方法を採用しております。

 

 

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列状間伐により間伐された木材を、急斜面から道路に引き上げている様子です。この写真の機械は、スイングヤーダという高性能林業機械の一つです。高性能林業機械とは、車両系建設機械といわれる油圧ショベルやブルドーザーなどをちょっと改造したり、いろんなところを取り替えて林業で使用するために、開発された二つ以上作業ができる機械のことを言います。平成18年度には約3,200台が林業の現場で使用されており、林業の労働力の低減化には大いに寄与しております。以下、高性能林業機械の説明は、林業機械化センターのホームページから転載させて頂いております。

 

 

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道路まで引き上げた木材を仮置き場まで、同じくスイングヤーダで運搬しているところです。現場の人の話によると、これら高性能林業機械は、大変、高価なもので、このスイングヤーダも2,000万円ぐらいしたそうで、約1万時間使用できるとのことでした。

 

 

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プロセッサという高性能林業機械の活躍の様子です。この機械は、@木を送りながら枝を払う A一定の長さに切る(玉切りと呼ばれています。) B 一箇所に集積するという三つの作業をすることができます。今までの作業現場では、集められた木々の枝をチェーンソーで払い、物差しで一定の長さに切って仕分けをし、一定の高さまで積み上げる作業をしておりました。この機械により、一連の流れを一台で行えるようになり、大きな省力化の効果をあげています。現場で働く人によれば、昔の作業を思えば、月とスッポンの差ほどあり、随分と作業が楽になり、かつ迅速に効率よくできるようになったと言っておりました。写真は@の作業をしているところです。

 

 

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次は、玉切りの様子です。一本の木の玉切りを終える時間は、1分間もかからない位でした。最近は、多くの女性オペレータがこれらの高性能林業機械を駆使し、作業現場で活躍しています。

 

 

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同じく、プロセッサの活躍ぶりの様子です。Bの作業の様子です。当社では、平成20年度において、この様な間伐を約200ヘクタール実施し、6,900万円の収入を予定しております。
今回、お知らせした現場は、北川村にある分収林です。そして、当公社は、利用間伐にかかる事業を、森林組合や一般の事業者に委託しております。

 

 

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現場は、前回と同じ北川村です。伐採している木は40年生ぐらいの杉で、太さは、40センチぐらいの大きな木です。1分足らずでこの木を切ってしまいました。正に名人芸でしょう。
当公社では、林内に作業道があり、5ヘクタール以上の面積がある森林を対象に間伐を実施しております。因みに、収入は1ヘクタール当り、6万円ぐらいを標準としております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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